あごのたるみ解消にピッタリなハイフとは?知っておくべき効果&注意点を徹底解説!

「今まで気にしていなかったけど、集合写真でほかの人と見比べると明らかに自分のあごがたるんでいた。」

「友達に撮ってもらった横顔写真を見たら、フェイスラインがぼやけていることに気付いた。」

30代にさしかかると、ある日突然顔周りのたるみを自覚したという女性は少なくありません。あごのたるみやフェイスラインのぼやけは、一度気になると解消したくて仕方がないですよね。

そんな方には、あごのたるみやフェイスラインのぼやけに直接アプローチするハイフ(HIFU)という治療がおすすめです。

ハイフは筋肉や皮膚のゆるみにアプローチする治療であり、根本的なところから改善してスッキリしたフェイスラインを目指したい方に向いています。

とはいえ、ハイフがどんな治療かを知るところから始める方も多いでしょう。

本記事では、美容医療初心者でも安心してハイフであごのたるみを解消できるよう、ハイフがどのような治療なのかを基本的なところから解説します!

目次

あごのたるみはなぜ起きる?日常的なしぐさに潜む原因3選

あごのたるみやフェイスラインのぼやけは、皮膚や筋肉の緩みが原因であることが多いです。

例えば太ももであれば筋トレで対処できますが、顔周辺の筋トレには限界があります。

顔周りやあごの筋肉を鍛えれば確かにフェイスラインは引き締まりますが、たるみの原因は改善されません。

では、あごや顔周りがたるんでしまう原因は何なのでしょうか。ハイフがどのような治療なのかを理解するためにも、まずは修正するあごのたるみが起きてしまう原因についてお伝えします!

年齢に伴う表情筋の衰えによるあごのたるみ

SMAS筋膜という筋膜のことをご存じでしょうか?

SMAS筋膜(Superficial Musculo-Aponeurotic System)は、顔の表情筋全体を覆うように頬周辺にある筋膜のことをいいます。

SMAS筋膜は顔だけではなく、おでこの前頭筋から首のたるみに関係する広頚筋までつながっているため、SMAS筋膜が緩むと顔やあごのたるみが発生しやすいです。

SMAS筋膜はコラーゲンやエラスチンなど皮膚の弾力繊維で構成されており、これらの成分により皮膚はたるまず、引き締まった状態を維持します。

しかし、加齢に伴って筋肉が衰えるように、SMAS筋膜の繊維もその厚みと弾力性を失い始め、SMAS筋膜自体が緩み、皮膚を引っ張り支える力が弱まり始めます。

そのため、コラーゲンやエラスチンが減少しやすくなる30代や40代に差しかかり、以前よりフェイスラインやあごのたるみが気になると悩み始める方は多いです。

猫背や巻き肩などの姿勢やスマホ首もたるみの一因

理学療法士の企業向け出張施術「オフィストレッチ」が行った会社員410名への姿勢調査では、もっとも多い姿勢タイプは52.7%で猫背だという結果が明らかになりました。

デスクワーカーと姿勢の悪さは切っても切り離せない関係性ではありますが、猫背や巻き肩のような姿勢はあごのたるみに強く関係しています。

長時間同じ体勢を維持しがちなデスクワークでは、首が前に突き出るような「ストレートネック」の状態になりがちです。

どうしてもパソコン作業中は、集中すると画面を見るために前傾姿勢になりがちですよね。

しかし、ストレートネックはあご周りの筋肉が引き延ばされているため、通常の姿勢よりもあご周辺がたるみやすい状態です。

さらに、同じ姿勢を続けていると血流やリンパの流れが滞りやすくなります。老廃物が溜まってしまうとむくみやすくなり、より一層フェイスラインと首の境目がぼやける原因になりやすいです。

また、スマホの画面を見る時、顔を下に向けたまま見続けていませんか?

一般的に「スマホ首」と呼ばれる状態は、デスクワークと同様にストレートネック状態に陥る要因のひとつです。

常に目線が下にある状態でスマホを使い続けると、ストレートネックと同じく首が前に出続けてしまいます。

そのため、デスクワークが少ない方であっても、スマホ首によりあご周辺がたるみやすくなっている可能性がゼロではありません。

今の姿勢は前屈みや首を下に向けた状態ではないでしょうか?自分でもチェックしてみましょう。

あごのたるみ解消なら、はじめは美容医療でハイフがおすすめ

あごのたるみを解消したいと思っても、最初にどの治療を受ければいいか悩む方は非常に多いです。

あごのたるみに効果がある美容医療は、さまざまな治療がありますよね。

なるべく少ない負担であごのたるみ解消に取り組みたい方には、ハイフがおすすめです。

では具体的にハイフとはどのような美容医療なのか、他の施術との違いなどについて解説します!

ハイフは一体どんな美容医療?

ハイフは正式名称を「High-Intensity Focused Ultrasound」といい、日本では「高密度焦点式超音波」と訳されています。

頭文字を略してハイフと呼ばれ、皮膚の真皮層やSMAS筋膜などさまざまな層に超音波の熱エネルギーを照射する治療です。

ハイフによる治療は生理学的なメカニズムに基づいており、超音波の照射により以下のような効果が期待できます。

  1. リフトアップ効果
    • 熱エネルギーを筋膜などに照射すると、たるんだコラーゲン繊維が収縮します。
    • 繊維が短くなることで皮膚を引っ張る力が増えるため、皮膚や筋膜が引き締まり、フェイスラインやあごのたるみを引き締めることが可能です。
  2. コラーゲン生成の促進効果
    • ハイフは直接肌に傷をつける治療ではありません。
    • ただし、熱エネルギーが筋繊維に軽いダメージを与え、体の傷を治そうという力を利用して新しいコラーゲンやエラスチンの生成を促します。
    • これにより、皮膚を引き上げる力が向上し、たるみが改善されたり、肌のハリや弾力が上がったりしやすくなります。
  3. 脂肪分解効果
    • ハイフの熱エネルギーは脂肪細胞の破壊に適した温度であるため、照射することで脂肪細胞の膜を攻撃して破壊します。
    • 破壊された脂肪細胞は復活せず、老廃物として排出されます。破壊された細胞は復活しないため、リバウンドが気になる場合にもハイフはおすすめです。

ハイフをおすすめする人の特徴

ハイフはコラーゲンなどの生成が少なくなり始める30代以上の方におすすめの美容医療です。

あごやフェイスラインなどのたるみだけではなく、肌のハリ低下や毛穴の目立ち、乾燥に悩む方にもおすすめの施術として知られています。

特にハイフをおすすめするのは、デスクワークやスマホ操作が多く、ストレートネックに心当たりがある方です。

できるだけ意識しても首が前に突き出ないように維持するのが難しく、気づいた時にはあごや首がたるんでいた……そんな方は珍しくありません。

根本的な姿勢改善は別のアプローチが必要ですが、ストレートネックによりたるんでしまった場合は、原因の根本にアプローチするコラーゲンなどの生成促進も可能なハイフが良いでしょう。

また、日常への支障が少ない治療を希望する方にもハイフはぴったりです。

ハイフを受けた後のダウンタイムは短期間で済むことが多く、翌日から3日ほど照射部位の赤みや軽微な腫れが気になる場合はありますが、基本的には1週間以内に収まることが多いです。

加えて、ハイフはメスを使わない美容医療でもあるため、日常に支障が出ないようにたるみを解消したい方にも利用されています。

受ける前に必見!ハイフをおすすめしない人の特徴と注意点

ハイフに限りませんが、美容医療の施術にはそれぞれメリットとデメリットが存在します。

ハイフを受けた後に「こんなはずじゃなかった、知らなかった」と後悔しないように、治療を受ける前に必ずどのような注意点やデメリットがあるかを確認しましょう。

以下では、ハイフを受ける前に知っておくべき、おすすめしない方の特徴と施術前後の注意点について解説します。

ハイフをおすすめしない人の特徴

ハイフは効率的にたるみ解消効果を得られる美容医療ですが、受ける方の肌の状態や健康状態などによってはハイフ治療が推奨されない場合もあります。

例えば以下6つのどれかに該当する方は、ハイフを受ける前に、カウンセリングで該当する項目がある旨を相談するのがベストです。

  1. 10〜20代の方:コラーゲンやエラスチンが十分に生成されており、一般的にはたるみなどが発生しにくいため
  2. 脂肪が少ない方:頬のコケが目立ち老けた印象になりやすいほか、骨と皮膚の距離が近いことで施術時の痛みが強くなる可能性があるため
  3. 皮膚が非常に薄い方:熱エネルギーにより皮膚にやけどや炎症を引き起こすリスクが高いため
  4. ケロイド体質の方:肌が刺激に対して過剰に反応し、ケロイド形成のリスクがあるため
  5. 肌トラブルがある方:熱エネルギーによりアトピー性皮膚炎やヘルペスなどの炎症が悪化する可能性があるため
  6. インプラント治療を行っている方:インプラントの金属を通してハイフの熱エネルギーが周辺組織に対して過剰に加わり、やけどなどのリスクがあるため

事前に知っておきたいハイフの注意点①痛みを感じる場合がある

ハイフで超音波を照射する際、部位によっては痛みが生じる可能性があります。

一般的にハイフで感じる痛みは「皮膚の奥でチクチクするような痛み」と「骨にズンと響くような痛み」のふたつが多いです。

皮膚の奥で感じるような痛みは我慢できる範囲の痛みであることが多いですが、骨に響くような痛みはズキズキと痛むことがあります。

ハイフで痛みを感じる治療を受けないためには、以下のような点を事前に確認することが大切です。

  • 照射する機種:機種によって熱エネルギーの強さが異なります。治療で使用する機種はどのように照射するのかなどの特徴を確認し、必要に応じて機種を変更可能かも確認しましょう。
  • 出力の強さ調整:ハイフは出力が強いほど効果が出やすいですが、出力が強いほど痛みが出やすいです。痛みに不安がある場合は事前にカウンセリングで共有し、治療中は状況に応じて出力を調整してもらいましょう。
  • 麻酔の使用:クリニックにより異なりますが、照射時の痛みを抑えるために麻酔を使用出来るクリニックもあります。麻酔はクリームや笑気麻酔などさまざまな種類があり、それぞれ効果が異なるため、麻酔を希望する際はどのような麻酔を扱っているかをクリニックに確認しましょう。

事前に知っておきたいハイフの注意点②施術前後のケア

ハイフを受ける前後は、とにかく肌への刺激を避けることが大切です。

例えば、治療前は1~2週間ほどピーリングや高濃度レチノール美容液など、刺激の強いスキンケアを控えることで、治療後の肌トラブルが起きにくくなります。

「紫外線」も肌への刺激のひとつです。日焼けした肌は軽いやけどを負っている状態とも言えるため、ハイフで想定以上のダメージが加わってしまう恐れがあります。加えて、治療後は肌が敏感になっているため、治療前後は紫外線対策を徹底しましょう。

また、治療後の肌は乾燥しやすい状態です。紫外線対策と同時に、こまめに保湿することも大切です。保湿する際は照射部位をこすらず、摩擦を避けてケアをしてください。

ハイフで起こる可能性があるトラブル例

ハイフはたるみやしわの改善が見込める治療ですが、治療を行う医師の経験値や利用頻度、治療時の状態などによっては、思わぬトラブルが発生してしまう恐れがあります。

ハイフを提供するクリニックは安全対策や念入りなカウンセリングを行っている病院がほとんどですが、起こり得るトラブルは事前に知っておいて損はありません。

以下で紹介するのは、ハイフで起こる可能性があるトラブルの一部です。安全性については、カウンセリング時にできるだけ細かく確認するようにしましょう。

術後に頬が痩けてバランスが崩れてしまう

頬に脂肪が少ない方がハイフを受けると、必要以上に脂肪細胞が破壊されてしまい、治療前よりも頬がこけてしまう可能性があります。

加えて、ハイフはSMAS筋膜を引き締め、たるみを引き上げる効果があるため、頬に脂肪が少ない場合は必要以上に引き上がってしまうリスクが高いです。

ハイフを受ける前には医師の診察を受け、顔の脂肪や皮膚の状態を確認してもらった上で自分の希望を伝え、適切に超音波を照射してもらえるようにしましょう。

高頻度で通いすぎて逆にたるんでしまう

効果を常に維持したかったりより高い効果を感じたかったりという理由で、推奨よりも高頻度でハイフを受けてしまう方は少なくありません。

しかし、ハイフは高頻度で受けすぎると、コラーゲンなどを生成する組織に熱エネルギーが蓄積されて修復スピードが遅くなり、逆にたるみが進行してしまう可能性があります。

加えて、高頻度でハイフを受けると皮下脂肪の減少量と余った皮膚のバランスが崩れ、皮膚だけが余りたるんでしまう可能性も高いです。

なるべく早く効果を得たいと思っても、医師から推奨される照射頻度を守り、目的と逆効果にならないように注意しましょう。

深くまで照射しすぎて顔周辺の筋肉が麻痺してしまう

ハイフは超音波を皮膚深層部まで照射することでたるみを引き締めますが、照射する深さや位置は細心の注意を払って管理されなければなりません。

万が一誤って深すぎる所や異なる位置に照射してしまった場合、顔周辺の神経を損傷させてしまい、麻痺が起きる可能性があります。

顔全体には多数の大切な神経が張り巡らされており、知識や経験が乏しいスタッフが施術した場合は事故につながる可能性が高いです。

ハイフは厚生労働省に認められた医療行為であり、厚生労働省は無資格者の施術を禁じています。医師や看護師であっても事故リスクは少なくありません。

ハイフはさまざまなクリニックで展開されている美容医療ですが、クリニック自体の実績数や医師の習熟度などは異なります。

自分が安心して治療を任せられるよう、クリニックを選ぶ際は、実績が豊富なクリニックや医師を選ぶのがおすすめです。

ハイフはメリット・デメリットを把握してから受けるのが重要!

ハイフとはどのような治療であり、どのような効果やメリット、デメリットがあるのかを解説しました。

確かにハイフはメスを使わずダウンタイムが少ない美容医療初心者でも安心して受けられる治療です。

しかし、過度な即効性や安さなどを優先してしまうと、逆にあごのたるみが悪化したり、顔全体のバランスが崩れたりする恐れがあります。

ハイフを受けたいと思ったら、候補のクリニックや医師が公開している治療実績を念入りに確認し、自己判断ではなくカウンセリングで要望や疑問を医師に直接確認し、納得した上で受けるようにしましょう。

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